第10回新人フリコン結果発表:2/18(日)14:00!

フリゲ『で』遊ぼう!

 

コラム

「ゲーム『を』遊ぶ」と
「ゲーム『で』遊ぶ」、

この2つの違いについて考えてみました。いや、どっちも同じでしょ?と思うかもしれませんが、微妙に意味が変わります。

・「ゲーム『を』遊ぶ」
これはゲームのストーリー、アクションなど、ゲームの内容を楽しむもの。ゲームそのものが目的となっているパターンです。

・「ゲーム『で』遊ぶ」
これはゲームを通して友だちや、同じゲームをプレイする他の人と楽しむもの。ゲームそのものは手段・道具となっているパターン。

作者としてはぜひゲームそのもの、つまり「ゲーム『を』遊ぶ」を期待したいですし、ゲーム『を』遊んでもらえるのはものすごく嬉しいです。でも自分としては「ゲーム『で』遊ぶ」つまり、自分のゲームは道具としてでもいいから、それを通して他の人と、友だちと楽しく遊んでほしい、という願いもあります。

ゲームは実は人と遊ぶ側面が強いと思っています。一見1人で遊べるゲームに見えても、ゲームの進行状況をTwitterに上げたり、オンライン対戦で相手と戦ったり、ランキングを競ったり、実は人が深く関係しています。

学生時代、遊ぶプレイヤーが1人とされているゲームでも、学校に行けば「アレ、どこまで行った?」「アイツ倒せた?」「あのアイテム取った?」などと友だちと情報交換していたのが懐かしいです。皆様にも心当たりがあるのではないでしょうか?友だちより一足早く先に進めたり、強敵が倒せたりすればそれはもうヒーローでした。こぞって友だちの家に行き「今から倒すから見てなよ」などとテクニックを披露したものです。

時代は変わり、友だちを介さなくてもネットを見れば攻略情報が満載、見ず知らずの相手とでもマッチングできる対戦ゲームも増え、1人でも対戦相手には困らなくなりました。超絶テクニックを持つプレイヤーはe-sportsプレイヤーとなり、昔の友だちコミュニティにあった「仲間の中でいち早くクリアできたらヒーロー」の時代はとっくの昔に終わったと言わざるを得ません。

でも代わりに別の人との距離が近づきました。それは作者との距離、そして遠く離れた、同じ作品をプレイする方との距離です。そしてそれが最も如実に表れているのが「フリーゲーム」だと思うのです。作者から直接「プレイありがとうございます」と言われる喜びをぜひ体験してもらいたいです。

ネットを通して同じゲームのプレイヤーの距離が近づいたことにより「自分もこのゲーム知っています!大好きです!」という方が増えるかもしれない、集まるかもしれない。さらには「この謎解けないんだけど?」とか「このステージクリアできないんだけど?」といった情報交換が生まれるかもしれない。かつての友だちコミュニティであった「一足早く先に進めたらヒーロー」が復活するかもしれない。さらにそこからまた「次はこのゲームどうですか?」と新たなフリゲを共有できるキッカケが生まれるかもしれない。

どこまで行っても「かもしれない」話ですが、誰もが知っている国民的ゲームとはまた違った形での、ゲームを通した人間関係が広がる。それだけの可能性を、フリーゲームは秘めていると信じております。

だからこそ、フリゲをプレイしたらぜひ、何かしらアクションをしてもらえたら嬉しい、と考えています。もちろん無理のない範囲でいい。まずは「このゲームプレイしました」的なプレイ報告を日記やTwitterで呟くだけでもいい。可能なら作者さんに伝えたり、フォロワーさん、気の合う仲間にも伝えて欲しい。さらに言えばプレイ動画や実況プレイでもいい、上手じゃなくて全然問題ない。

自分でプレイして終わりじゃない、それじゃあ勿体ない。フリゲを通して人との楽しみにしてほしい、つまり「ゲーム『で』遊んでほしい」と思うのです。

 

(夢幻台 Twitter

 

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