コラム
30年前。
日本では記録的な冷夏になり米が店頭から消え去さりました。
外国の米を輸入する等、今では考えられない出来事が起きていました。
(詳しくはこち亀のコミックス89巻4話「1994年米騒動!の巻」を読んでみよう。)
一方、そのころフリゲ界隈ではフリーゲームという定義すらない時代です。
ゲームを作るにはプログラム、グラフィック等、自分で揃えないといけない時代でした。
20年前。
フリゲ界隈は大きな春を迎えます。
2000年に発売されたRPGツクール2000が大ブレイク。
ゲームを作る者、素材を提供する人が徐々に増えていき、
そして何よりゲームを遊んでくれるプレイヤーが豊富にいたんです。
今となっては信じられない人もいるかもしれませんね。
勿論、すべてが良かった訳ではありません。
新しい時代特有のいざこざは日常茶飯事でした。
とはいえ、プレイしてくれる人も沢山いたためゲームに感想コメントが溢れていました。
ダウンロード数、プレイ数は今とは比べ物になりません。
そして、時は現在。
ゲームを作成する環境はもの凄く進化しました。
優秀なプラグインに数豊富な素材。
自身がそれらを作れなくとも高度なゲームを作れる仕組みを簡単に享受できる時代。
しかし、そこには昔あった一つ足りないものがあったんです。
そう、米(コメント)!!
ツイッタランドを見渡せば、
「感想が欲しいよぉ~」
「実況して欲しいよぉ~」
という怨嗟の声を目にすることも珍しくありません。
無料や安価な費用で遊べる数多くの娯楽があるこの時代。
人々の興味は多くのものに分散してしまったため、
フリーゲームを遊んでくれる人は減少してしまいました。
ゲームを出せば感想が勝手に来る時代はとうに終わり、大量の感想というのは一部の強者のみが享受できるもので並の創作者が貰える感想は少なくなってしまいました。
そんな少ない中でも貰える感想は基本的にはなんでもありがたいのですがなんでもいいというわけではなく、誹謗中傷はもちろんダメですし、バグ報告ばっか来るとココロにくるものもあるんですケドね…。
最初はありがたく受け取っていても感想よりもバグ報告を意気揚々されると
「もう少しこう何というか手心というか…」
という気にはなったりします。
反論したい気持ちはあるかもしれないけどここはグッとこらえたいところです。
「バグバグうっせーなぁー!他のゲームでもやってろよー!」
みたいなことをついSNSで書いてしまった日には、他の人の注目を浴びるでしょうね。
昨今のプレイヤーはそういうところも見ていて、
作者が気に入らないゲームはやらないと言っている人もいます。
沢山ゲームがあるなかで自分が不快な気分になった作者のゲームを
プレイするかと言われるとしないでしょうね。
よっぽど評判がよければ別かもしれないけれど、
評判が良いゲームの作者はデバッグをきっちりすると思いますし。
誹謗中傷等の感想を吐き出すプレイヤーを製作者側はブロックすることはできます。
同様にプレイヤーに対して嫌悪感をだす製作者側の作品をプレイしないということもできます。
どちらがエライとかそういうわけじゃなく、お互い様ってだけです。
お互いに幸せになる選択をしたいものです。
(ディンク Twitter)