コラム
このコラムは始まりと終わりで逆転します。是非最後までお読みください。
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ココカラカイシ–START–
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初めに自己紹介をさせてもらおう。
ワタクシききよはゲーム制作歴20年、数多のゴーストとして執筆活動をし、裏名義で参加しているサークルでは年間売り上げ300万程度を叩き出している。
趣味は植物観察、特技は企画からパッケージまで全工程をこなせることだ。
裏名義の活動でランキング入りは当たり前。
そんなワタクシがランキングはお前の価値ではないことを論ずる。
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ランキングとはナニカを基準として、基準からどれだけの位置にいるかで数値化しているものだ。
だから、人気の食べ物ランキングと人気フリーゲームのランキングは結果が異なるし、ナニカも異なる。人気食べ物ランキングを国別、年齢別、地域別、学校、家族、友達と対象を変えれば内容も変わるだろう。
苦い食べ物は若年層に好まれないし、固い食べ物は高齢層に好まれない。
お前の作品がランキングへ上がれないのは所謂「掲載誌を間違えている」状態だ。
そのナニカの基準を満たし、そこから高めてナニカに応えたからランキングに掲載、駆け上り、大成功を収めているという作品は数多くある。
ランキングに載りたいならば、それの掲載されている場所の色を見極める必要がある。
それの客層のナニカに応えるのだ。
と、いうのはまあ定説であり事実だろう。真面目にそうして目指していればいつかはたどり着く。お前より上が全員いなくなれば。
ここで何故ランキングというものがあるのか考えてみないか?
ランキングは儲かる。少しの労力で多大な結果が得られる。全盛期に比べて視聴率が落ちまくっているテレビでランキング番組が溢れかえっているのはこのためだ。
例えばランキングの発表のためにCMをいくつも挟めるし、ランキング結果が視聴者の思い通りでなければその視聴者が不満をSNSで広める。無料で広告してくれる人を確保できてしまう。
商品を紹介するVを眺めて一言感想を言うだけだから台本も作らなくていい。
スタジオも背景合成映像でいいからセットを組まなくていい。
制作側だけでなく、消費側にも利点がある。
ランキング1位を身につけたり手に入れてグループでマウントを取りたいミーハーにも突き刺さる。紹介されたものは売上があがる。
カメラ、プリンター、音楽ソフト、家電、スマホ。「それ自体に詳しくないが、それが欲しい」という人にも突き刺さる。
「失敗したくない」という人は1位を扱えば失敗しない。
常時掲載しているランキングであれば、ランキングの変化が気になりそこを訪れる人という層が増える。
ランキングというものがあるだけで全ての人がWIN-WINになる。
というのは、ランキングが純白であることが前提の話。
ランキングは儲かる。これは事実。
ゲーム掲載サイトの管理人に焦点をあてると、
訪問数が増えるから広告収入が増えて儲かる。
「1位にしてくれたらお金あげる」として受け取ったらさらに儲かる。
「特別プランに登録したらランキング上位にしてあげる」とプランに人が増えればさらに儲かる。
ドラマやマンガではこれらを「悪」として描かれることが多いが、実社会ではこうしたものはよくあることで、誰しもその恩恵を受けている。
接待はその場で消費されるので賄賂ではない。賄賂は捕まるが接待は捕まらない。
ランキングは金で買える。ランキングのナニカは支払われた金の割合で決まる。
ランキングの神聖さを無くしたところで。
ランキング上位、1位になりたいのならば金を払うといい。
管理人がだめならゲームのプレイ数、閲覧数、お気に入り数が関係するかもしれない。ならば、人を雇って大量にさせればいい。数円でバイトを雇えるサイトはいくつもある。
金が払われた人はWINだし、お前はランキング1位になれてWIN。
広告塔を雇うのもいいだろう。インフルエンサーと呼ばれる、一定数の固定客を持っている人物に金を払えばある程度は見込める。
デベロッパーという職業があるのだから、これらはすべて正当なものだ。これらを利用しないことは箸でスープを飲むことに等しい。
対戦ゲームで強キャラ強武器を使うことは悪か?
否、むしろ勝利の経験を重ねることで応用が幅広く転用できるようになる。
敗北の経験から学べることは非常に少ない。
勝利の経験から学べる事の方がよほど多くて効率的だ。
ゲームの内容など二の次、ランキング上位をキープできるようになってから始めればいいじゃないか。
まずは金をばら撒け。「無料で出来る~」から脱却しろ。
お前がやってないだけだ。
ランキングはばら撒いた金の量で決まるのだから。
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さて、私の近しい友人であれば初めからわかっていたと思うが、冒頭で語っていた私の自己紹介は8割がた嘘である。
この事実を知ってしまったあなたはどう思うだろう。このコラムの信憑性が疑わしいのではないかと。
それこそが私の狙いだ。ランキングの本当の価値とは、その作者の『信じ込ませるパワー』の上昇だ。
「何を言ったかではなく、誰が言ったか」に直結する。
言っていなくとも『その作者の行った行動は正しい』と洗脳でき、何かと対立したとき、その作者の味方がたくさんできるのだ。
【(妄信的な)信者の獲得】ができる。
これはとても強く、将来的な【売上】や【好環境の構築】に多大に役立つ。同時に信者とのいざこざで苦しむかもしれないが、将来的な莫大な富と比べれば些細なことだ。
まとめよう。
ランキングとは、お前自身の価値には何も関係しないが、お前の価値を高めるバフを付けた装飾品(妄信者)を多大に手に入れることのできるシステムだ。
妄信者の管理に悩まされるというデメリットを補って巨大な夢を叶えることができる。逆を言えば、デメリットを補えるほどの巨大な夢がなければ潰れてしまう。
ランキングに憧れを持つ、嫉妬する、陰謀を持つ、画策するそれは自由だしやればいい。ただし、その先のチカラを手に入れた末路を想像して上手に利用するべきだ。
妄言を事実に捻じ曲げられる力をお前に。
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ココデオワリ–OVER–
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以上、冒頭の紹介文8割嘘のききよでした。
前回のうんこの記事もよければ合わせてどうぞ。
【第2回コラムコンテスト】
めっちゃ良いうんこ出た!見て!!
(ききよ Twitter)