『今度はどんな物語を考えてるんですか?楽しみです!』
以下、ここに至る物語。(妄想過多注意)
※フリコンちゃんは若妻です。
あなたとフリコンちゃんはゲ製を終え、二人の母校へとふらり足を運んだ。
「わぁ!見てください、あれ!」
変わってないなぁ…とフリコンちゃんが指さすは二人の思い出の校舎裏の非常口。
フリコンちゃんが赤らめているのは当時の事を思い出しているからだろう。
そんな妻の写真を撮ろうとするあなた。動作の途中でそれがないことに気付く。
ああ、家に忘れてきたのだ。スマホも、取材用カメラも。
額に掌を当て空を仰ぐ。あちゃーのポーズ。
フリコンちゃんはそれに気づき「どうしたんですか?」と声をかける。
心苦しくもあなたは事情を説明し、予想通りフリコンちゃんは心配して自責を感じているようだった。
このプチデートはフリコンちゃんが企画提案したのである。
頑張って制作を終えたあなたへの息抜きを兼ねて。
そう考えるとあなたはスマホはむしろない方がいいような気がしてきて、そのことをフリコンちゃんに伝える。
「そうですよね、しっかりお休みしないといけませんものね!」
しおれていたフリコンちゃんがみるみるうちに生き生きとしていき、あなたの腕と自身の腕を絡め、頭を肩にもたれる姿はとてもかわいい。かわいい。
グラウンドの方角から喧噪と呼べるような盛り上がりを感じ取れる。
どうやら催しが始まったらしい。
フリコンちゃんは腕をほどき、手を引っ張っていく方針に変更した。
彼女の包容力を惜しみつつ、人前では恥ずかしいという彼女の気持ちを微笑ましく感じる。
彼女が手を離した。目の前の転んだ子供を起き上がらせるためだ。
子供を得意の魔法で泣き止ませる。
「いたいのいたいのとんでけ~!」
あなたがたどり着くまでに子供は母親の元へと駆け出して行った。
子供の目線の高さまで屈んでいたフリコンちゃんは立ち上がりあなたへ振り向く。
あなたは静止を呼びかけ、大股二歩ほどを飛んで戻る。
フリコンちゃんは呆気にとられるも、すぐさま理解しあなたに微笑みかける。
指フレームをしているあなたに、にんまりと、口元にVサインを出してポーズを決める。
少し赤面しながら。
『 』
予想していたのか、すぐさま踵を返そうとしていたあなたをフリコンちゃんは抑え込む。
「ダメです、今日はゆっくり休むんですから」
ぷすーっとした顔と困惑した顔が見つめ合い、
しばらくして互いに笑いあった。
おわり。
(ききよ)


