第10回新人フリコン結果発表:2/18(日)14:00!

フリーゲーム

 

コラム

これを読んでいる人、特にプレイヤーの方々。一つ、聞きたいことがある。
――フリーゲームの第一印象はなんだ?
いや、正確には。フリーゲームをプレイする前、フリーゲームのことをどう思っていた? 面白そう? 無料でできるもの? 暇つぶしにちょうどいい?
正直に言おう。私のフリーゲームに対する印象は「劣ったゲーム」だ。個人で作っていて、無料でプレイできるゲーム。今までやってきた5,6千円する企業のゲームに勝てるわけがない。実況見るくらいがいいぐらいのゲームだ。そう思っていた。

最初にやったフリーゲームは、とある実況者が「書籍化したゲーム」と銘打って実況していたものだった。詳しい友達に聞いてあくせくしながらダウンロードして、初めてプレイしたゲーム。慣れない、十字キーとZ,Xを使った操作。二次元ドット絵で繰り広げられるギミックにストーリー。
劣ったゲーム? とんでもない。それは、個人が情熱で作り上げた一つの良作だった。限られたシステム内での謎解きや、逃げ要素。凝ったストーリーにハラハラドキドキの展開。そこには凝らされた工夫と努力が。その末に作られた素晴らしいゲームが、確実にあった。確かに、5,6千円するゲームとは比べられなかろう。なんせ、かけた時間もお金も人手も、あまりにも違い過ぎる。だが決して、劣ってはいなかった。そういうジャンルとして、十分以上に楽しめるもの。有り体に言えば「それはそれでアリ」だったのだ。

だから私はフリーゲームをやり続けようと思う。とある個人の、情熱の結晶を。その受取人として。だからどうか、クリエイターの方々。

――貴方の満足いく作品を、作り続けてください。

 

(遥彼方)