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めっちゃ良いうんこ出た!見て!!

 

コラム

※これは「第2回コラムコンテスト」参加作品です。ゲーム制作のモチベーション向上や悩みの解決に繋がればいいと思い執筆しています。

※食事中の方はご注意ください。うんこという文字が滅茶苦茶出ます。※

タイトルでもう苦手な人はいないはずだから大丈夫か。

初めに、このコラムでのうんことは何のことなのかを定義しておきたい。
それは、生物が何かを食し、栄養を吸収して体内から排出したものである。

ところで、創作物とはどのような過程で生まれるものだろうか?
何か自分の中で素晴らしい刺激を受けたものを飲み込み、独自に解釈し、よりよく練り上げたものを自分の外部へ排出して生まれる。

勘づいた読者はもうわかるだろう。創作物とはうんこなのだ。

さて、あなたが思ううんことは、うんこに関わる物事とはどういう印象を持つだろうか?

今回は創作物をうんこと捉え、タイトル通り「めっちゃ良いうんこ出た!見て!!」とはどういうことか。について書きたいと思う。

■うんこは好きか?

小学生諸君や、キッズマンガが大好きな大人読者の君たちは好きと答えるかもしれない。

では、寝る前に枕元に脱糞して寝られるか?

ここでもし、寝られるよ!という方々はお帰り頂くか終盤のまとめだけ読んでもらいたい。

・・・
・・

さて、これで胸を張ってうんこが好きな人はいない。という前提で書かせてもらえる。

■イマジン・うんこ

じゃあ想像してみてほしい。
SNSに投稿される創作物、そのすべてがうんこである場面を。
あなたのうんこ、フォローのうんこ、トレンドのうんこ様々なものが並んでいる。それは画像かもしれないし、音かもしれないし、動画かもしれない。
文字で詳細にうんこを表している可能性もある。
ともかくうんこだ。しかし同じものはないそれぞれのうんこだ。

そのSNS利用者全員に「興味を持つ権利」と「評価する権利」と「他者へ報告する権利」と「嫉妬する権利」、そして「SNSを見ない権利」が与えられている。さて、それぞれのうんこについている『見えている数字』はどうなっているだろうか?よく考えてみてほしい。

現実のSNSのそれぞれの創作物の『見えている数字』を比べてごらん?
想像とどのくらいかけ離れていたかな?
この想像がかけ離れている人ほど、今回のコラムの対象者である。

■うんこが欲しい人

SNSのうんこの『見えている数字』が大きい程与えられた権利を使った人が多いということになる。
このうんこに権利を使った人に信じられないという感情があるだろう。
または、自分のうんこより多いのは何故だ?とうんこでマウントを取ろうと考えているのかもしれない。

だが冷静になって考えてほしいが、「どちらのうんこが素晴らしいか?」「あいつのうんこより俺のうんこの方が人気がない」と悩むのは傍から見てちょっと頭おかしいよ。

だが、世の中おかしい人はいるもので、うんこをオークションに出している人がいる。それを買って飾る人もいるし、国税を使って展示する国もある。もしかしたら冒頭の枕元に置いて寝ている人もいるかもしれない。

恐竜のうんこの化石がその最もたる例だ。
うんこだぞ?

さて、ここで反論の1つや2つ思いついたあなたは見込みがある。
すぐにこのページを閉じ、うんこを排出してくれ。

■うんこの価値

想像してほしい。
傍から見たらそれはうんこ。
そのうんこを手渡された時、あなたが受け取った理由は何か?

よく考えて。傍から見たらそれはうんこだ。

※これは私が考える一例であり、これ以外も存在する。

1.うんこを別の利用価値があると感じたから。(恐竜のうんこの化石とか)

2.受け取らざるを得ない環境だったから。(受け取るメリットの方がでかい)

3.渡した相手に好意があったから。

4.過去にうんこでいい思いをしたから。

5.うんこを受け取る自分を評価され、自身の価値を高めるため。

他に思いついたことはあるかな?
これがSNSなどの『見えている数字』の原料だ。
うんこに権利を使った人の気持ちがわかっただろうか。

■うんこは変わる

ここまでのうんこをぶち壊す事を書こう。
それは、人にはうんこがうんこでなくなる時が来るのだ。

私の話をしよう。
私は幼少期、いわゆる萌えキャラに嫌悪感を感じていた。つまりうんこだ。
黒や茶、金髪はわかるが、ピンク色の髪色のキャラは本当に気持ちが悪い。
目はでかいし謎の奇声は発するし、そもそもアニメ声がマジで無理だった。
そういったものを扱う店や客もとても気持ちが悪かった。

だがいまでは萌えキャラを作る側に回っているし、逆に髪色が異ならないとキャラの見分けがつかないので困るというところまである。
読者諸君も同様の経験が必ずあるはずだ。

そしてこのコラムの対象者の諸君らはみんな

自分のうんこはうんこではない!と考えている。

当然であるが、うんこをうんこだとわかって手渡す人はいない。
悲しいことだが、傍から見てそれはうんこなのだ。

だが、「傍」というのは「自分以外全て」ではない。
何億人といる人間の中で、「自分と同様なうんこが変わった人物」がいる。
そういった人物から見ればそれはうんこではないのだ。
その同じうんこが変わった人々を除いた人々を「傍」という。

結局傍からみたらうんこはうんこなのだ。

■めっちゃ良いうんこ出た!見て!!

改めてこれに戻ろう。
ここまで一字一句読んで考えた人には今更かもしれないが改めて確認していこう。

全ての創作物の宣伝はこれ1つに凝縮される。

創作者がいかに素晴らしさを説いたとしても、傍から見ればうんこだ。
傍以外の「同じうんこが変わった」人物(以下同志)に向けねば意味がない。
なんなら「うんこを見せるな」という当然の反応だってある。
もし、うんこ製作者が『見えている数字』を増やしたいのであれば

如何にしてうんこを同志にのみ届けるかを考えなければならない。

一方、うんこを受け取る側の心境は
■うんこの価値 で考えられるものと等しい。
『見えている数字』を増やしたいのであれば

これらの考察を受けられる人物になるほかない。

■くだるうんこの話(まとめ)

何故にうんこというものでコラムをまとめたかったかというと
これが言いたいだけなところがある。

「俺のうんこは人気がないのに、どうしてあいつのうんこは人気なんだ」
「あいつのうんこが10000DL…?俺のうんこは3DLだぞ?」
「俺のうんこは賞が貰えなかった!!ちゃんとうんこ見てるのか!?」
「このうんこは×!うんこはこうしろ!」
「はは、いいね100以下のクソ雑魚うんこ製造機ですよ」

傍からみた悩みはこんな感じだろうか。

くだらないね。うんこならくだってなんぼでしょうに。

ただ、

うんこだとわかっていて何も考えず出しただけならそれはただのうんこだよ。

誰にも見せずにそのまま流しておくれ。

さて、このコラムを読み終わったあなたは遅くても2日ぐらいで忘れるだろう。
それはつまり自身の中で消化吸収できたということ。
あなたのうんことなれたのなら幸いです。

(おわり)

(ききよ Twitter