こんにちは!Youtubeでフリーゲーム実況を専門に活動させて頂いている、もぐらと申します。ぜひ名前だけでも覚えて帰ってください。
今やゲーム実況は多くの人に楽しまれていると言っても過言ではないでしょう。ベテランのゲーム実況者たちは多くの市民権を得ており、ましてや主にテレビで活動していたような芸能人の皆様もゲーム実況活動を始めております。
一人有名なゲーム実況者を上げるとするならば、キヨ。さんは現在(3月13日時点)365万人のチャンネル登録者がおり、これは任天堂の公式チャンネル(215万人)やポケモン公式チャンネル(217万人)以上の規模となっております。もはやゲームを発信する企業本体よりも、ゲーム実況者のほうが注目を集めているという側面が少しずつ明らかになっているように感じ取れます。
そのような大物ゲーム実況者の方々がフリーゲームを実況することも今や珍しくなく、実況動画を上げれば瞬く間に、そのユーモアあふれる実況とともに莫大な再生回数を叩き出しております。私自身、フリーゲーム実況を専門にしていることもあり、フリーゲーム自体の知名度が上がり、少しでも多くの人にフリーゲームを手に取ってもらえるようになるのはこれ以上になく、嬉しいことです。
ただし、あえて今回は一歩下がってみようと思い、一つの問いについて、フリーゲーム実況にのめりこんだ私なりの意見を語ってみようと思います。その問いは「ゲーム実況は本当にフリーゲームを普及させることができるのか?」というものです。
結論を急ぐ前に、まず「フリーゲームの普及とは何か?」という定義を明確にしなければなりません。
私が思うにフリーゲームの普及とは、コンシューマーゲームとそん色なく、一般消費者に向けても注目されるような状態だと考えています。フリーゲームという娯楽が一般的に受け入れられ、ニッチな趣向品ではなくなり、一般の人々が「ポケモンの新作が出るらしいよ!」と話題に出すように、「あのフルボイスバカゲーが帰ってくるらしいよ!」と語らえる世界が究極的なフリーゲーム普及の姿といえるでしょう。フリーゲームをプレイすることはもちろん、フリーゲームを制作することも一般的な趣味になるかもしれません。
そこで、このような世の中を実現するにあたってゲーム実況者はどれほどの影響力があるといえるのでしょうか。
結論から言えば、「現状ゲーム実況者によるフリーゲームの普及は限定的だ」と、私は考えています。フリーゲーム実況を生業としている私としては、なんとなく自己矛盾してしまうようで少しムズムズする結論ではありますが、少し語らせてください。
まず、基本的にゲーム実況者が実況するフリーゲームにはどうしても「偏り」が存在してしまうからです。ゲーム実況をして盛り上げるゲームか、見栄え的に刺さるものがあるか、それらがなくても尖った何かがあるゲームか……などなど、純粋に黙々とゲームをプレイして楽しいゲームというよりも、「ゲーム実況として楽しいゲーム」を探す節があります。その結果、バカゲーやホラゲーなどのジャンルなどに実況動画が偏ってしまうのです。(ただし、それが悪いというわけでなく、どうしても視聴者を楽しませるためにはそうなりがち、というだけの話しです)
もちろん、実況を通じて数々のバカゲーやホラゲーの名作を広く世に送り出された例も往々にしてあります。「魔女の家」・「Ib」・「マッドファーザー」などはゲーム実況などを通じて多くの人にその魅力を伝えることができたと思っておりますし、個人的にはぬか漬けパリピマンさんの「フルボイスバカゲー」系も広まったバカゲーの名作であると感じております。ただ、フリーゲームのジャンルはそれだけじゃないのです。バカゲーやホラーだけではなく、RPGもあれば恋愛ノベルやパズルゲームなどもあります。プレイしている私からしてみたら「なんでこんな素晴らしいゲームが世の中に刺さらないのん?」と何度思ったことでしょう。
でも、残念ながら、特定のジャンル外のフリーゲームを積極的に実況するようなゲーム実況者は少なく、いたとしても影響力が十分ではありません。そのため、どうしてもフリーゲーム全般としての認知度を上げることに関して、ゲーム実況者にあまり過度な期待はしないほうがいいのかもしれません。(といいつつ、私の実況もかなりバカゲーなどに偏っているので、これを書いていてなんか土下座したくなりました。ごめんなさいチャンネル登録おねがいします)
もっと言うと、そもそもゲーム実況という文化は実はまだ一般的には普及していません。ゲーム実況を視聴している年齢層はあくまでも10-30代に限られており、それ以上の層へのゲーム実況の認知度はそれほど高くありません。私もゲーム実況動画を視聴しているとき、親に「人がゲームをしているのを見て、何が楽しいの?」といわれたことがありますが、恐らく珍しいことではないでしょう。そのため、ゲーム実況動画を通じてフリーゲームの魅力をしっかり伝えられたとて、それは子供・若年層に向けたものであって、幅広い年齢にアプローチすることは難しいと言わざるを得ません。年を重ねていくごとに、ゲーム実況動画が全年齢向けの娯楽になるかもしれませんが、その分時間がかかると思われます。
加えて、いい機会かなと思いますので、ゲーム実況者のモラルの問題についても言及しておきたいと思います。
非常に悔やまれることですが、全てのゲーム実況者が実況しているフリーゲームを持ち上げてくれるわけではありません。中にはフリーゲームを批判するだけの実況者や、プレイしているゲームについて何もコメントせず、ただ視聴者との雑談の背景として使うだけの実況者(そもそも実況といえるのか……というのはありますが)など、フリーゲームの良いところを発信してくれない実況者もいるのも現実です。ゲーム実況者として視聴者を盛り上げたい気持ちはわかりますが、その方法が個人製作のゲームをサゲるというリスペクトのかけらもへったくれもない実況者が少なからずいるのです。「類は友を呼ぶ」とでもいうのでしょうか、配信などでフリーゲームを批判すると視聴者の方々も賛同している場合が多いらしく、「フリーゲームに対してネガティブ印象がついちゃうのやだなあ……」と内心しんみりした記憶がございます。
幸い私が認知している限りの大物ゲーム実況者の皆様にはそのような実況される方はいない認識ですので、あくまでも狭いコミュニティに限った話だと思われます。ただし、フリーゲームをアゲるのではなく、サゲるゲーム実況者がいることから、ゲーム実況に過度な宣伝効果を期待しないほうがいいのかもしれません。(ゲーム実況者としてかなり危ないことを言っている気がするので、消されたら察してくださいあとチャンネル登録おねがいします)
ここまで、ゲーム実況者としてゲーム実況者懐疑論をぶちまけるというよくわからないコラムを展開してきましたが、ここで語っているのはあくまでも「今のゲーム実況者にフリーゲームの普及をあまり過度な期待しないほうがいいよ」ということであって、私個人は今後のフリーゲームの普及については割と肯定的に考えています。
上記で記載した通り、ゲーム実況というコンテンツ自体、今の子供・若年層が年齢を重ねていくうちに全年齢向けの娯楽として普及するでしょうし、もしかしたらいつかフリーゲームをメインにやっているゲーム実況者のインフルエンサーが出現するかもしれません(私がそのポジションになれればいいなとは思ってますが!)。何はともあれ、フリーゲームの認知度がこれから埋もれていくというビジョンは見えておりません。
少し今までの記述と矛盾するかもしれませんが、やはり大物ゲーム実況者がフリーゲームをプレイするということの影響力も見過ごせません。今までコンシューマーゲームしか知らなかった人たちが、個人製作のゲームという存在そのものを知ることができるきっかけであり、仮にバカゲーやホラゲーなど、ゲームジャンルの偏りがあるとはいえ、それらを入り口にして他のジャンルもプレイしたり、はたまたゲーム制作に足を踏み入れてみたりする人が、少しは増えたのではないかな?と個人的な感覚を抱いています。もしかしたら、中には「○○さんに実況されるゲームを作るぞ!」と意気込んでゲーム制作に踏み込む方もいるかもしれませんし、それは歓迎すべきことだと私は考えております。そのような人が少しでも多くなり、市民権を得ることでフリーゲームを布教することができると信じております。
より大きな話をすると、世界のトレンドとして個人製作のゲームに間口が広くなったようにも感じています。ゲームの娯楽としての評価が変わりつつあり、今までネガティブな印象があったものが、堂々と胸を張って言えるような娯楽に変化しました。そのため、より沢山の人が幅広いゲームをプレイし始め、コンシューマーゲームだけではなくインディゲームも内容によってはヒットする世の中になりました。それこそ「Among Us」であったり、「Undertale」であったり、内容によっては爆発的な人気を叩き出すことも可能になっています。もちろん、言語の壁はありますが、それさえ乗り越えれば誰にでもチャンスがある、アメリカンドリーム的な環境になりつつあるといえるでしょう。「企業だけではなく個人も」という風に、少しずつゲーマーの価値観が柔軟化していくのは、フリーゲームの普及にとっては追い風なのではないかなと思っております。
思いを書き留めていたら、長文になってしまいましたが、ここまでにしようと思います!また何かネタを思いついたらコラムを上げていこうと思っておりますので、ぜひまたよろしくお願いいたします!
あとフリゲの実況動画も上げておりますので、興味ある方はぜひともチャンネル登録と応援よろしくお願いいたします!
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(もぐら@フリゲ実況者 Twitter)


