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「賞が全てではない」は本当に綺麗ごとじゃなかった

 

フリーゲームを制作されている方には、いろんな目的があります。

最初は皆さん「自分の好きを形にしたいなぁ」といった気持ちがゲーム制作の入口ではないでしょうか。
ここ近年はあらゆるプラットフォームが確立され、とてもよい意味でゲーム制作の敷居は低くなりました。自分で描いたキャラクターを自分の考えたシナリオで動かしてみたいと思っても、少し前ならかなりハードルが高いものでしたよね。大変ありがたいことです。

そして2作目、3作目とゲーム制作を続けていくうちに「もっといろんな人に遊んでもらいたいなぁ」と欲が出てくるのも、多くの方が通る道だといわれています。

自分が作ったゲームを、多くの人に遊んでもらうにはどういったことをすればいいのでしょうか。
露出を増やす手段のひとつとして、よく「コンテストで賞をとること」が挙げられます。
では、フリーゲームは賞をとらなければ多くの人に遊んでもらえないのでしょうか。

自作ゲームの話で恐縮ですが、先日興味深いことが起きたのでお話させてください。

私は昨年からゲーム制作を始め、同じ年に2作品を世に出すことができましたが、どのコンテストでも受賞には至らなかった作品があります。

その作品が世に出て約1年。賞はなくても自分の大切な作品には変わりません。思い入れも強かったので、続編を作ることにしました。前作を遊んでくださった方はまたプレイしてくれるかな~と淡い期待を込めて。

すると、その期待は嬉しい方向に裏切られることになります。

「続きもの」という性質上からか、前作のプレイ数がグンと伸びました。さらには、続編を遊んでから前作を遊んでくださる方までいらっしゃったのです。

ここからもっと面白いので聞いてください。

ひとつ受賞作品があり、そのゲームを実況いただいたのは私の知る限り一度のみ。
しかし受賞歴のない作品は、続編とあわせて実況してくれる方が片手ほどいらしたのです。
どこで知ってくれたんだろう…ととても感激しました。

現在自作ゲームは全4作品あるのですが、登録サイトでの評価は無冠の作品が4作品中のトップという、大変興味深い結果となっております。
リリースから約1年半。目に止めてもらえる機会とはいつになるか分かりませんね。

以上の経験をふまえ、私は思いました。
「賞が全てではない」って、本当に綺麗ごとじゃないのだな。と。

慰める意味でも使うことがあるため、人によっては気休めに感じるフレーズかもしれません。でも、私がこのセリフを言うとしたら激励のつもりで使います。本気で。

もちろんゲーム制作において、受賞を目的にすることを否定しているわけではありません。ただ、その目的に苦しんでしまう人もいるようで、それはすごくもったいないなぁと思うのです。ゲーム制作って、なんだかんだ楽しいものですから。

自分の好きが、誰かの好きでありますように。
私はそんな気持ちでゲームを作っています。

この気持ちがいつ届くのか、そして誰に届くのか。
大海に流したボトルレターのように、一緒にワクワクして返事を待ってみましょうよ。

賞が全てではないよ、本当に。

 

(まつぼ 様)



 

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